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開発したチームは頭が狂っているとしか思えないホラー「Layers of Fear」


タイトルが不適切ですが、そうとしか言えないんだもの、仕方ないじゃないですか(半ギレ

Layers of Fear  [steam ストアページ]
過去の記事:[気になるインディーゲーム] Layers of Fear
okajimania 評価: 80/100


狂気の世界に慣れておくためにも、映像が未成熟な頃の名作、セガサターン/Playstation で発売された Sting のローグライクゲーム 「バロック ~歪んだ妄想~」 を事前にプレイしておくことをお勧めします。
それに馴染んだ後でないと辛いと思いますし、評価は下がるでしょう。


システムおよび操作について

先に書いた通り、主観視点のポイント&クリックです。”という感じ" ではなく、「トラディショナルなポイント&クリックを3Dにした」という一言で説明できるシステムです。
特殊なこと一切なし。


20年前の自分を連れてきて、いきなりプレイさせても3分で慣れると思います。このわかりやすさこそポイント&クリックの恐ろしさ…

で、それってどうなの?

このゲームは手の込んだ 「お化け屋敷」 に近いものですので、

  • 歩き回って
  • モノを触って
  • ギミックに驚く

という流れをユーザーが行うのに不便でなければ十分なので、それでいいんだと思います。
何でもかんでもオリジナリティが必要なわけではありませんし。


ただし、ドアや引き出しを操作するときにはドラッグ操作を要求されるのだけは酔うので勘弁してほしいところ。

映像

こちらも先に書いた通り、レンダリングやシェーディングという点においては Unity5 のデモのような綺麗さです。
鏡に自分が写らないという点を除けば、違和感のない物理ベースでフォトリアルな映像美と言えるでしょう。

演出/エフェクト

プレイ前に絶対すべきこと

設定メニューを操作し、移動時にカメラが揺れる演出を OFF にしましょう。


ON にしたままプレイしたら10年ぶりに3D酔いで吐きました。

ホラー演出

多分、実況などで楽しめる類のゲームじゃないので、プレイしていただくまで情報を控えた方がよいでしょう。


ただ、ふんわりとした情報だけお伝えすると、
このゲームは全力でユーザーをショック死させようとしてきます。
ホラーが苦手という人は、とりあえずホラー好きを自称する人にプレイさせてから様子を見ましょう。

ちょっとだけお見せすると、こんな感じで暗い部屋に置かれた肖像画だけで怖い。


誰が作っているんだか調べてないですけど、これだけ攻めたホラー演出を実装してリリースするとか業界の中の人では絶対できないよ…

エフェクト単体を真面目に考察すると…

インディーゲームですし、そんなに技術的に難しいことはしていません。
発想に頭の悪さというかセンスを感じますが、多分中小のゲームデベロッパでもできることしかしていません。

このシーンを…

こうするのって、別に難しくないですよね。普通やらないけど。

総評

これはゲームではないと考えた方がよいと思いますので、ゲームプレイそのもののレビューは放棄します。


モニタ越しに体験する、クオリティの高いお化け屋敷
(ただし演出家は物事の加減を知らない)


と認識してプレイしましょう。そうするとすごく楽しめると思います、真のホラー好きなら。

追記

ユーザー体験(UX)という観点でいうと、僕ですら 「ヒェ」 と漏らすくらい狂気に満ちた恐怖体験を味わえるので抜群の出来と言えます。
ゲーム開発者の中でも企画とかレベルデザイナと呼ばれる人種が、エンターテイメントのひとつの可能性としてプレイしてみると良いと思います。



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