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ゲームの開発言語は、一部の例外を除いて、だいたいこんな感じで進化してきました。
例外はこんな感じです。 本当にニッチなものは捨ておきますが、省略できない事項は結構あるのです…
こんな感じで、マシンスペックを有効利用でき、メモリを有効活用しやすい C/C++ がゲーム開発のメイン開発言語に、
演算リソースもメモリも潤沢にある環境では、第三勢力が生まれては消えていったという歴史があります。
HTML ベースのゲームの歴史は、HTML5+JS 以前は超複雑です。自分で調べてください。
が、 ゲームの開発ツール開発が C# で開発されていく流れがあったり、Unity の台頭 (と Unity で開発されたゲームの成功) によって
徐々にゲーム開発に C# ”も"使われるようになってきました。
Unity 以外の大手ゲームエンジンも C# に注目するようになってきていますので、 C/C++ に加えて C# がメインストリームの開発言語になりそうです。
ということで、Unite 前にまとめておきます。
3 くらいから急速に普及した C# によるゲーム開発環境。
商用の単体ミドルウェアがどんどん使えるようになったり、プラグイン対応するようになり、 C# でも C/C++ なゲームと見劣りしないゲームが作れると証明した成功者。
Unite 対策の記事なので説明は省略します。大変だもの
もっとも、C# を Windows 以外でも使えるようにした Mono プロジェクトが無ければ誕生しなかったので、Mono こそ最大の功労者でしょう。
シリコンスタジオの C# ゲームエンジン、元 Paradox。
オープンソース、ライセンスフリー、ロイヤリティフリーでオールインワンの統合型ゲームエンジンという非常に響きの良いゲームエンジン。
4Gamer の記事 によると、PC とスマートデバイス向けという位置付けらしいです。
ソースのあってビルドできる統合開発環境なので、使えそうなツール類だけ利用して自社の開発環境をリッチにするのは多くのゲーム開発スタジオで有用な選択肢かと。シリコンスタジオはポンポン いろんなゲームエンジンをリリースしていますけど、全部メンテできるんでしょうか…
Amazon と提携したり、お布施形式のビジネスモデルになったりした、老舗の大規模開発向けのゲームエンジン "CryEngine" も V から C# を利用できるようになりました。
調べてみた感じでは、2010年くらいから研究していた CryMono というプロジェクトの成果みたいです。
CryEngine では、上記のゲームエンジンと異なり、C/C++ での開発を前提とした既存のゲームエンジンに C# 実行モジュールを追加した という、使用言語の幅を広げる方向になっています。
具体的には、 CryEngine の C/C++ コンポーネントとして C# とのブリッジ機能が提供され、その上位に ”CE# Framework(CryEngine c# Framework)" という CryEngine 独自の C# フレームワークが用意されている という構造になっています。
使いたくないデベロッパは完全に切り離せますし、やろうと思えばプログラムのほぼ全てを C# で記述することもできるという大手商用ゲームエンジンとしてふさわしい対応ですね。
CryTek 的には、どうやら 「UI 周りに C# を使うといいよ」 という考えのようで、今現在 CE# Framework は UI 周りの機能が充実しています。
なお、C# と関係ないですが・・・
CAPCOM で次世代ゲームエンジン 「Panta Ray」 のレンダリング周りのリードプログラマだった人が Crytek に移籍しており、その結果、グラフィックス周りの実装が刷新されているみたいですね。
Xamarin が提供している Unreal Engine4 で Mono を動かすプラグイン。
こちらは標準機能じゃないので紹介だけしておきます。
何故か固有名詞を使っていないので、Panta Ray じゃない何か。
CEDEC2015 のセッションしか情報が無いので、CEDEC のページをリンクしておきます。
http://cedec.cesa.or.jp/2015/session/ENG/3250.html
今のところ、Mono を使わずに自社製 VM を用意しているのはこれだけ。
C# の実行環境は CryEngine V と同じと思われます。 受講していないので憶測ですが C/C++ との併用が前提じゃないでしょうか?
深読みすると、カプコンは DMM で ブラウザゲーも展開していますし スマホゲーも開発していますので、ハイエンド向けゲームエンジンとは別に 自社の C# ベースのゲームエンジンも用意して 脱 Unity を目指しているとも考えられますね。
改めて CEDEC の講演内容を見ると、ツールプログラマを増やした結果、開発環境は充実したけどゲーム制作の人員が足りなくなってる感がありますね(;´∀`)
良いゲームを産み出すという点においては MT Framework は優秀だったなぁ… と感じます。
MS が Xamarin を買収したので、
の どの方向に流れるかが確定するまではさっぱりわからないです。
Unite で MS のセッションを受講するので、その際に質問してみたいところ。