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終盤でコリジョンの裂け目に落ちて 気分的にひと段落着いたのでレビューを書くことにします。
okajimania 評価: 95/100
ビックリする系のホラーゲームとしては超一級、これ以上の体験はゲームでは過去無いと言えるほど高水準のお化け屋敷ゲーです。
Unity5 を使った3Dゲームのお手本のようなグラフィックも、超美麗というほどではありませんが、高水準。
そして、ゲーム業界の常識を無視した 遠慮と常識からかけ離れた演出!
所謂フルプライスのゲーム以上のユーザー体験をさせてもらいました。
ありがとう、Bloober Team! 大成功だと思いますので、皆さんカウンセリングを受けてください。
明言されているテキストを見たことがないのですが、 steam探訪 に書いた通り バロック(歪さ)がテーマと思われます。
僕は美術史には詳しくありませんが、アンティーク調の家具、油絵、 肖像画のタッチなどもバロック調なんじゃないでしょうか?
そんな屋敷に来た主人公が、家主だった画家の狂気の所業を体験するのがこのゲームです。
これを読んでいる人は、おそらく何を言っているのかわからないと思いますが、
総プレイ時間の9割以上はどこを歩いているのか判りません。
床に矢印が書かれているくらい 静止画だと親切なんですけど・・・ねぇ
バットマンのオープンワールドゲー 「Batman: Arkham Knight」 でジョーカーが行う ”後ろを見ると別の場所” みたいな現象が常に起こっているため、ユーザーの空間認識能力を無効化するのです。
これだけでも頭がグルグルしてきます。
ジョーカーって常識人だったのか! と錯乱すること請け合いです。
ネタバレになる (このゲームにおいては致命的) ので、あまり紹介できませんが…
なんてのは序の口です。
果物の静物画から、リンゴがモリモリ飛び出して来るとか、右を向いた肖像画と左を向いた肖像画を合成した絵で不安にさせる とか、意味なく椅子が扇状(縦)に積まれているとか、製作陣の精神状態を疑ってしまうような現象を次々と見ることになります。
さらに恐ろしいのは、上記のような演出がセーブポイントを出てから次にセーブポイントに来るまで惜しみなく、よく考えだせるなぁと思うほどのバリエーションがあるという点です。
普通のゲームなら、ある程度同じ演出を繰り返して使うんですが、このゲームでは
同じ演出かな?と思ったら新手のドッキリが来ると思った方がいい
のです。この物量、狂ってますね。
Layers of Fear というより、狂気のミルフィーユ (ただし一層一層違う素材) という表現が適切に思えてきます。恐ろしい…
普通です。 「主観視点で ポイント&クリック」 という一言で説明出来るし、理解してもらえると思います。
このゲームは快適な操作性が面白さを左右するわけではありませんので、これでいいです。
昔、任天堂が GameCube 向けに出した「エターナルダークネス」というゲームも 主人公が錯乱すると、プレイキャラが徐々に小さくなったりする という狂気の沙汰が面白いゲームでした。
あれが好きだった人は間違いなく満足すると断言できます。
是非購入してください。