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Lenovo Thinkpad10 Review

画像は Lenovo 社の公式HPより簒奪。Amazon に商品がないのが原因。

常に自責のPCに向かって作業する訳じゃなくなったので、退職を機にデジタルなメモを残せるような、どこでもお仕事可能となるためのデバイスとして Thinkpad10 を購入しました。 それが、ようやく納品されたのでファーストインプレッション的なレビューを上げます。 ガジェットレビューの記事も書いてないし…

Thinkpad10 選考理由

僕が望んだスペック

とにかく携帯性を重視していました。過去の経験上、たくさん種類のある 1.5kg クラスのノートは性能面で不満が出ると自分の中での価値が著しく下がりますが、携帯性に優れたマシンは低性能でも割り切って使えます。だって軽いもの。

ということで、とにかく小さくて軽いものというのが絶対条件でした。それでいて 1980x1080 以上の解像度!

それ以外については優先度がだいぶ下がり…
  • メモリは4GB。
  • 小規模のプログラムを書いたりすることもあるだろうし、できれば机に鎮座できる Dock があると良し。
  • タブレットでも良いが、 Surface のタイプカバーみたいな軟弱なキーボードはどうせ買わないので打鍵が心地よいキーボードを別途買えばよし
  • ペン入力は欲しいけど、BoogieBoard に勝てないのでなくてもよし
くらいです。 購入を決意する直前まで、中華 Windows タブレットを購入しようと思ってましたし…

それが何故 Thinkpad10 になったのか?

ヨドバシカメラ京都店で実機を置いてあり、年始に新登場した DELL Vanue タブレットよりも高性能で軽くて安かったからです。

あと縦1200ピクセルなのも惹かれた理由です。 プログラマにとって縦ピクセルはマシンの性能より重要なポイントですから。
最も、安いといっても その時に考えていた構成とオプションで8万円ちょっとなので、秋葉原で売ってる高性能中華タブレットよりもかなり高いんですが、Web より安い(ヨドバシ専用クーポンによる値下げがあった) のが心に響きました。

MS Surface3 はアカンのか?

本体価格は4GBモデルで8万円をちょっと切るという結構魅力的な価格なんですが、Surface はオプション価格が異常に高いんです。
純正オプションは高いものという理解があっても、Surface4Pro のオプション価格帯を Surface3 に適用しちゃいかんでしょ…

実際見積もってもらったら、DELL XPS13 と同じくらいの価格帯になり、それで諦めました。

あと伝統的に Surface のドライバ周りの不具合が多く、Surface3 も例外ではないので、それ自体を楽しめる状況じゃないと買えないっす

購入権当時の注意事項

Thinkpad10 は米沢生産ではなく、中国生産で、かつ受注生産のみとなります。
運よく現物を購入できる可能性もあるかもしれませんが、基本的には発注から2週間くらいかかりますし、同時購入のオプション品とセットで送付されない という点にご注意を。

実際の使用感

ということで、発注から3週間経過したのがこちらのレビューです。

10インチでもフルHD液晶で結構いける

Windows とそのうえで動くアプリは伝統的に 96dpi を前提とした UI デザインであるため、各社高級モデル以外は高解像度に対するニーズが低いとして 1280x780 の液晶を採用しているんですが、そんなもん言い訳にすぎません。多少小さくても問題ないです。

Surface3 の解像度はさすがに高すぎだけど、Thinkpad10 の画面なら Windows10 の売りである [Androidみたいに解像度高くてもフォントを適切なサイズにするから大丈夫機能] を無効にしても全然いけます。

液晶のドットピッチでいうと 130dpi くらいなら結構大丈夫だったりするので、kakaku.com の情報に惑わされず肉眼でお試しください。

所詮は CherryTrail。性能に過信するなかれ

ローカル環境でのメモ書き用に、TiddlyWiki を *.hta 化して使っているのですが、Windows10 のコンポーネントブラウザが重いのか、タイピング速度に IME が追いつかないです。
現在、Markdown 記法で文章を書ける代替手段を探していますが、 HTML5+Javascript な Web アプリケーションが快適に動く保証すらない性能と言えるでしょう。

リソースマネージャを眺めた感じでは ”CPU がクロックアップしている状態で” ボトルネックでしたので、どうにもなりませんね。
逆に言えば、CherryTrail の性能を十分に発揮できるマシン構成になっているので、他の ChettryTrail マシンよりも性能面で劣っていることはなさそうです。

純正のキーボードに慣れない


購入契約の当時、記事をバリバリ書くつもりだったので純正のキーボード(2種類あるがタイプカバー風なのはゴミなので注意!)も買ったんですがキーレイアウトに慣れなくて困っています。
そもそも108キーの10キー付きフルサイズキーボード以外は許せない僕の言うことなのでいつもの病気とも言えますが、マンマシンインターフェースにおいて快適に操作できることは最重要ポイントですので、

実物を触って、店頭で Hello World くらい書いてみるべきだと主張します。
    現段階での問題は…
    • 左下の普通なら CTRL があってほしい場所に Fn キーがある。◦指が覚えている CTRL+Z/CTRL+C/CTRL+V が誤操作になるのがつらい
    • アルファベットキー以外が極端に狭い。狭すぎる。
  • 十字キー左右と PageUp/Down に隙間がないのが特につらい
  • Enter も狭い。ミサワ的に カタカタ… ターンッ としたい僕としては、指が空を切るのがつらい。
  • トラックパッドのアスペクト比がおかしすぎる。Thinkpad X1 Carbon で赤ポチを復活させたのは正解だと思います。これ、絶対 大和の人は設計段階から判ってただろ
  • キーボード操作中にトラックパッドが反応してしまう。狭いスペースに無理やり入れたから?
一番致命的なのは 最後2つのトラックパッド問題で、ブラウザ操作をキーボードで行うくらい致命的にダメです。

かといってタッチ操作をする気もないので、マウス操作をどうするかが今後の自分への課題。

総評

Intel が 10nm プロセスの fab をつつがなく立ち上げられたとしても来年の話で、次期 Atom が現在のモデルよりも劇的に良くなるという噂もありませんし、CoreM が安価になっていくこともないでしょうから GPU が刷新された CherryTrail は今の BayTrail のように長く現役でいられる可能性が高いという点が凄くオススメポイントです。
Intel 曰く DirectX12 対応ですし。

陳腐化するまでの寿命が短いタブレット/サブノートですが、こいつは結構寿命が流そう!

Tablet Dock (1万円弱) に挿せば、設置面積が非常に小さくてメインマシンと完全に分離したタッチ操作できる MSDN のドキュメントリーダーになるのも地味に便利ですし、実にプログラマ向けの製品だと思います。

EeePC くらいのサイズ感を求めるモバイラーの方も、MacBookAir より安価で高解像度なので選択肢に入れるべきでしょう。

購入時に構成を下記のように変えていたら90/100点くらいの高評価です。 自分が買った構成だと 85点くらい?です。

おすすめ構成

  • Thinkpad10 本体
  • メモリ 4GB
  • SSD 128GB
  • NFC なし (背中にでっぱりができるため)
  • Thinkpad Pro ペン なし(後で買っても+1000円程度なので)
  • Tablet Dock
  • 液晶保護シート
  • 3000円程度の三角形が作れるカバー
  • そこら辺のBTキーボードとマウス
合計 ¥85,000 くらいになるはずです。

いまいち購入に踏み切れない人へ

これまで書いていませんが、このマシンの将来的に微妙となるだろう点として、
  • USB3.1-TypeC 端子がない
  • 充電が独自形式
  • SIM が挿さらない (製品化の途中でオミットされた模様)
という点があります。

今すぐ購入するなら対して問題がないと言えますが、今年の秋ぐらいには競合機種が増えて状況が変わるでしょう。


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